2010年12月24日 11時13分
法務省は24日、郵便不正事件を巡る証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件で、新たに谷岡賀美(よしみ)大阪高検検事(54)と、国井弘樹法務総合研究所教官(35)の2人を戒告の懲戒処分にした。懲戒処分はこれで、証拠隠滅罪で起訴された前田恒彦元検事(懲戒免職)らを含め9人になった。
谷岡検事は事件当時大阪地検公判部長で、証拠改ざんの可能性があると部下から報告を受けながら上司に報告しなかった。国井教官は当時大阪地検検事で、09年6月の容疑者の取り調べの際、机を数回たたくなどし、上司からの聞き取りでも事実を報告しなかった。【石川淳一】