検事総長:大林氏後任に笠間氏を起用 閣議決定

2010年12月24日 10時36分 更新:12月24日 11時22分

笠間治雄氏=広島高検で2009年1月22日、矢追健介撮影
笠間治雄氏=広島高検で2009年1月22日、矢追健介撮影

 政府は24日の閣議で、大林宏検事総長の退職に伴い、後任に笠間治雄・東京高検検事長を起用する人事を決定した。伊藤鉄男次長検事も退職し、後任には小津博司・札幌高検検事長を充てる。発令は27日付。

 大林総長は今年6月に就任。任期を約1年半残していたが、郵便不正事件に絡む証拠改ざん・隠蔽(いんぺい)事件を巡り、体制一新の必要性を自ら判断したとみられる。検察官の定年は63歳だが、検事総長だけは65歳。笠間氏は来年1月2日に63歳の定年を迎える予定だったため、一連の事件の検証に合わせる形で年内の交代となった。

 後任の笠間氏は、広島高検検事長などを経て10年6月から東京高検検事長。部長を含め東京地検特捜部に10年以上在籍するなど、現場での捜査経験が豊富。一方、小津氏は法務省官房長や法務事務次官などを歴任し行政畑が長い。ともに74年任官の同期ながら、異なる経歴を持つ両氏のツートップ体制とすることで「検察改革に強い姿勢で臨む狙いがある」(省幹部)とされる。【石川淳一】

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