新START:「批准承認は越年」露外交委員長

2010年12月24日 10時31分 更新:12月24日 11時15分

 【モスクワ大前仁】インタファクス通信によると、コサチョフ露下院外交委員長は23日、ロシア議会における新戦略兵器削減条約(新START)の批准承認が年明けに持ち越されるとの見解を示した。ロシア側は米上院が同条約を批准承認した際に採択した関連文書を吟味するため、十分な時間が必要と判断した模様だ。これで米露の批准書交換による新START発効は越年の見通しとなった。

 コサチョフ委員長は、下院本会議が会期最終日の24日に審議し、1回目の採択に臨むとしながらも「米上院が批准承認した条約は多くの決議を含んでおり、ロシア議会で確認と対応が必要」と言明。休会を挟んで1月に再開する会期で審議を継続する考えを示した。

 ロシア議会では法案を採択するためには、計3回の可決が求められている。

 米上院が可決した文書には、新STARTが米国のミサイル防衛(MD)網に影響を与えないよう配慮する内容が盛り込まれているとみられ、ロシア側が警戒した模様だ。

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