―――― Endless Radio 第二回 ―――――


      【大連ちゃんキャンディー】

 

 

 

 『こんにちは。気分は上々、Endless Radioパーソナリティのrutethです。』

 「こんにちは。今日も仕方なく相手役、のケイシーです。」

 『のっけから君は突っかかるね。』

 「別に〜。」

 『感じ悪っ…って、まあいいや。今日はね、友達から貰ったネタの紹介だよ。』
 
 「ふーん。一体何なの?」

 『これさ。』

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 「…大連ちゃん…。ダイレンチャン?」

 『その通り。だいれんちゃんキャンディー。』

 「キャンディー?飴なの?」

 『そうそう。飴。友達がね、AV借りに行ったら、ビデオ屋でタダで配ってたの貰ったんだって。』

 「げっ…、何それ。そんなの食べても大丈夫なワケ…?」

 『うーん…それは俺も思ったんだけどね。』

 「ていうか、エロビデオ屋の食べ物なんて気持ち悪くて貰えないわよ…。。」

 『…うーん。ほら、でも折角だし。友達も食べるの嫌がってたし。』

 「え?…それってつまり、押し付けられたんじゃ…。」

 

 『あ…。…そう言えば、そういう捕らえ方も出来るね。』

 「馬鹿…。」

 『…まあ愚痴ってても仕方無い。大連ちゃんキャンディーの検証をしようじゃないか。』

 「ええ…。正直、私はもう帰りたい気分だけど。」

 

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 『まずは、大連ちゃんの全体像から。隣にあるのは比較用の消しゴム。』

 「…変な所にはちゃんと気配りが行き届いているのね。」

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 「しかしこのイラスト、見れば見るほど怪しいわ。」

 『うん…まあね。俺もそう思う。…で、次が裏面。』

 

 

 

 

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 ⇒ 拡大図。

 「開運、招福、大吉、連荘キャンディ。」

 『そう胡散臭そうな顔で読まないでよ。』

 「何気にカロリーも高めなのね。」
 
 『実際、中に入ってるのは9.0gみたいだけど。』
 
 「えっと。文句ばかりつけるようで悪いけど、カテキン・ビタミンC配合ってとこ。」

 『うん。』

 「これって、健康食品っぽい雰囲気よね?」

 

 『そうだね。』

 「エロビデオ屋で配られる健康食品ぽいアイテムって、どうなのかしら?」

 『…うーんと…。そのギャップを…楽しむんじゃないかな。』

 「あなた、楽しめるの?」

 『………ごめん。無理があった。』



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 『次に行ってみようか。これが側面ね。』

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   ⇒ 拡大図。

 

 

 『前半の文章は中のキャンディーについて、らしい。』

 「私と一緒に大勝利しましょうね…か。」

 『風水を元にしているらしいね。』

 「でも麻雀とかやってて、これ持ってる人が居たら嫌じゃない?」

 『それで負けてたらもっと嫌だね。』

 「…ぷ……。」

 『ん?』

 「ごめん、今のちょっと面白かった。」

 

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 『…で、これがその中身。』

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 「あれ…、これって確かキャンディだった…よね?」

 『うん。』
 
 「…でも、この見るからにドラッグちっくなモノは何なのかしら。」

 『うん…。』

 「これを…rutethが食べるのよね?」

 『う…うん…。食べたく…なくなったかも…。』

 「………(ため息)。」

 「…えーと、ツッコミどころばかりでもう訳分からなくなってきたけど…。」

 『うん、どんどん突っ込んで良いよ…。』

 「さっきの側面の説明では確か、黄色のキャンディーの真ん中に白い円を描いた、って書いてあった気がするんだけど。」

 『書いてあったね。』

 「んと…私の目がおかしかったらごめんね。これは…黄色なのかな?」

 『俺は灰白色に見える。』

 「ああ、良かった。私と同じ……。って、良くねぇえーーーーっ!!

 『お、落ち着いてケイシー!』

 「はぁはぁ…あんたがこんなもん持ってくるから…。」

 『…正直、すまんかった。』

 


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 「で、ここまで来たら後はもう試食しか残ってないわよ?」

 『うん…。』
 
 「私、絶対食べないからね。」

 『もちろん、俺が責任を持って食べるよ…。』

 「応援してたほうが良い?」

 『いや、むしろ向こうむいてて欲しい。』

 「何で?」

 『凶暴な魔物に変身するかもしれないから…。』

 「それ怖がりすぎ。」

 

 『では、いざ。』

 「ごくり…。」

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 「………。」


 

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 『…ぱくっ。』

 


 「………。」

 

 

 

 


 「………どう?」

 

 

 

 

 


 『う…。』

 


 「う…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 『うぼぁぁあああああああああああ!!!!!』

 

 「きゃああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『…って、意外と普通の味だね。…あれ、ケイシー?』

 

 「………(ピクピク)。」 ←気絶した。

 


 -------十分後-------

 


 「…ったく…。」

 『ごふぇんあふぁい…。』 

 「…で、味は普通だったわけね?」

 『血の味がします…。』

 「も一発殴るわよ。」

 『ご、ごめんなさい。…キャンディは普通でした。』

 「…どれ、私もいただくわ。…何かメントールキャンディみたいな感じね。」

 『うん、口の中がすっとする。』

 「大連ちゃんじゃなくて、普通に売り出せばいいのに。」

 『それじゃあ芸が無いからじゃない?』

 「そうかも。それならそれで、もっと綺麗な外見にして欲しい。」

 『そだね…。これじゃあどうみてもドラッグだもんね。』

 

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 『…というわけで、以上。今日は【エロビデオ屋で貰った大連ちゃん】をメインにお送りしました。』

 「今日は色んな意味で刺激的な日だった。」

 『それは何より。あ、ついでに製造元の会社へのリンクも下に書いておくね。』

 【 h ttp://www.st-1.co.jp/ 】

 「直リンじゃないところが、何気にヘタレなのね。」

 『だって怖いんだもの。HP見に行ったんだけど、商品案内の中に大連ちゃん無かったし…。』

 「え、本当に?」

 『うん…。もし見つけたら、どなたか連絡下さい。』

 「ちょっと、視聴者に危険が及ぶかも知れないじゃない!」

 『そ、それは言いすぎかと。…あ、でも社長さんの話は面白かったよ。』

 「この、会社誕生秘話って奴? あんまり興味無いけど…。」

 「まあそう言わず見てみてよ。」

 「うん…暇があったら見とく。」

 

 「…ところでさ。今回の事で、あなたの友達が大体どんな人なのか想像ついたんだけど。」

 『え、そうなんだ? ケイシーって、結構頭良いんだね。』

 「……嬉しくない。」

 

 

 おしまい。

 

 

 

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