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リビア:空爆、国連総長が「激怒」 各国が相次ぎ非難

 【ニューヨーク山科武司】リビアで21日夜に始まった反政府デモ隊に対する無差別空爆に対し、国際社会や身内の同国国連代表部などから強い非難の声が上がった。

 国連の潘基文(バンキムン)事務総長は21日、「激怒している。市民へのそのような攻撃が事実なら、国際人権法の重大な違反であり、事務総長として最も強い言葉で非難する」と語り、暴力の即時停止を求めた。

 これに先立ち、事務総長は同日、カダフィ大佐と約40分間電話で協議。過剰な暴力の即時中止を求め、「市民の安全を守るために広範囲な話し合いを」と訴えたという。

 クリントン米国務長官は声明で「リビアの状況を世界が危機感を持って見つめている。我々は国際社会とともにリビアでの暴力を強く非難する。今こそ許されない殺りくを止める時だ」と非難した。

 フランスのサルコジ大統領は21日、「許しがたい力の行使」と批判し、「リビア国民の民主化と自由への要求を考慮する平和的解決」を求めた。

 イタリアのベルルスコーニ首相も「市民への暴力の行使を懸念している」との声明を発表した。オーストラリアのギラード首相は「我々は平和的なデモ隊に対する武力の行使に対し、最も強い言葉で非難する」と記者団に語った。

毎日新聞 2011年2月22日 東京夕刊

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