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[国際]ニュース
イエメン、ヨルダンで政府支持派と反政府派が衝突 死傷者多数
2011.2.19 00:09
【カイロ=黒沢潤】反政府デモが続いているイエメンやヨルダンで18日、政府支持派と反政府派が衝突し、多くの死傷者が出た。一方、治安当局との衝突で死者が出たとされるリビア東部ベイダではこの日も多数の住民が反政府デモを行い、一部の警官隊もこれに同調したとの情報もある。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、ベイダでは17日に最高指導者、カダフィ大佐の政治信条が記された石のモニュメントが倒されたという。
ヨルダンの首都アンマンでは18日、政府支持派と反政府派が衝突、8人が負傷した。1月のチュニジア政変以降、ヨルダンで衝突が伝えられるのは初めて。
アルジャジーラによると、イエメンの南部アデンでは反体制デモ隊の3人が銃撃され死亡、南部タイズでも反体制派に手投げ弾が投げ込まれ、25人が負傷した。
また、シリアの反政府グループの情報によれば、首都ダマスカスでも若者が警察官に殴打されたことをきっかけに数百人が治安当局に抗議デモを行った。シリアで本格的なデモが伝えられるのも初めて。
バーレーンの首都マナマ近郊では同日、17日の反政府デモの死者の葬儀が行われ、数千人が「王制転換」などを叫んだ。この後、デモ隊は街に繰り出した。
イランの首都テヘランでは18日、体制支持派数万人が「示威行進」を実施、反体制側に圧力をかけた。
ムバラク政権崩壊から1週間を迎えたエジプトでは18日、若者グループらがカイロ中心部のタハリール広場で「勝利集会」を開いた。市民数十万人を動員、政権移行作業を行う軍最高評議会への発言力を強めた格好だ。
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