反政府デモが「打倒国王」に バーレーン混乱続く(02/20 07:27)

 6日目を迎えたバーレーンの反政府デモは、死傷者が出たことを受け、打倒王室デモへと変わりました。国王は事態を重く見て治安部隊を撤退しましたが、デモが収まる気配はありません。

 19日午後、マナマ市内の広場では、軍の撤退後もデモ隊排除を続けていた警官隊が突然、撤退しました。広場はすぐに市民で埋め尽くされ、夜になってもデモが続けられています。デモが発生した14日以降、治安部隊の強制排除で6人が死亡、200人以上が負傷したことで、政治改革などを求めていたデモは批判の矛先を王室へと変えました。事態を重く見た国王は19日、野党勢力に対話を拒否された直後、軍の撤退を決定するなど収束に努めています。今後、デモが長引けば、絶対的な立場で君臨してきた王室の基盤が揺らぐ事態も考えられ、混乱はしばらく続きそうです。

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