2011年1月20日6時59分
捜査当局の取り調べの様子を録音録画する可視化について、14日に就任した中野寛成国家公安委員長は19日、「どうせするなら(すべての聴取を録音録画する)全面可視化がいい。部分可視化は必ず警察の都合のいいところという批判が起こる」と朝日新聞との単独会見で語った。
歴代公安委員長よりも踏み込んだ発言で、今後の可視化議論に影響を与えそうだ。
一方で中野委員長は、「可視化の問題は、治安能力を損なわないことも大事だ」とし、「心配リスクもあることを念頭に置いた総合的な検討が必要だ」と語った。
警察庁では、昨年2月に発足した可視化導入や新たな捜査手法を検討する研究会(国家公安委員長主催)で議論を進めているが、全面可視化の是非については結論を出していない。