2011年2月4日(金)  トリポリ
〜リビア〜

場所

北アフリカ、リビアの首都トリポリ。地中海を挟んだお向かいはすぐヨーロッパです。紀元前800年ごろ、フェニキア人によって建設されて以来、古代ローマ帝国、アラブ、オスマン帝国、イタリア支配などの間、一貫してアフリカの物資をヨーロッパへ向けて送り出す貿易港として栄えてきました。リビアには豊富な原油資源があるため、現在はビジネスでも国際的に注目を集めています。
リビアの正式名称は大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国。イスラムの教えを大切にして独自の国づくりをしている、社会主義の国です。
以前は国際社会で孤高を保っていたため、遠い国というイメージもありますが、現在では最高指導者カダフィ大佐の方針で開かれた国づくりを目指していて、貴重な文化遺産が数多く残るトリポリを訪ねる旅人も増えています。

情報コーナー

「サブラータ遺跡」

トリポリの西67km、地中海に面したサブラータ遺跡。もともとはフェニキア人が交易都市としてつくった街でした。古代ローマ帝国の時代の2世紀から3世紀にかけて北アフリカからローマ帝国に物資を運ぶための一大拠点として繁栄を極めました。
20世紀にイタリアの考古学者が発見したことによって、娯楽が大好きな古代ローマの人々の姿が明らかになってきました。
アフリカ最大の円形劇場である「ローマ劇場」は5千人もの観客が演劇を鑑賞することができました。地中海に面してつくられた「公衆浴場」には、熱い湯、人肌の湯やサウナなど何種類もの風呂があったそうです。浴場に隣接する公衆トイレもとても大事な社交の場で、人々は大理石でできた便座に並んで腰掛け、用を足しながら、おしゃべりに花を咲かせていたのです。
サブラータ遺跡は、世界遺産に登録されています。

「大人工河川計画」

「大人工河川計画」は、リビアの国土全体を50万本のパイプでつなぎ、水を供給するという、25年計画の大規模プロジェクトです。
リビアの国土は90%以上が乾燥地帯です。しかし、1953年、石油探査の際にサハラ砂漠の地下深くに、およそ2万から3万年前の化石水が大量に眠っているのが発見されました。そして1984年、砂漠の地下から太古の水をくみ上げ農地や都市に供給するプロジェクトが始まったのです。
1996年、首都トリポリにも供給が開始されおかげで水と緑の美しい街の姿を保っています。現在は計画の最終段階で、完成のあかつきにはパイプラインの総延長は4600kmになります。カダフィー大佐は、この計画について「世界の8番目の不思議だ」と述べています。

「伝統のお茶」

飲酒が禁止されているリビアで、人々が一日中飲んでいるのがお茶。伝統的なお茶の入れ方を紹介してもらいました。
沸騰したお湯に茶葉を入れて沸かします。そしてポイントは3つ、一番茶はえぐみがあるので使わずに捨てて、残った茶葉に再び水を入れて沸かし直すこと。次に砂糖をたっぷり入れること。そして最後に2つの器を使って高い所から交互に注ぐのを何回か繰り返す。すると、カプチーノコーヒーのようにきめ細かな泡がたっぷりの、まろやかな甘いお茶ができるのです。
炭火を使い、細かい手順を踏んで、じっくり時間をかけてお茶を入れます。その間、待ちながらお客さんとおしゃべりの時間を存分に楽しむことが伝統なのだそうです。

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