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【社会】

取り調べ暴言被害者の会社員逮捕 警部補公判で意見陳述前に

2011年2月22日 13時06分

 大阪府警東署の警部補高橋和也被告(34)が遺失物横領事件の任意の取り調べで暴言を吐いたとして脅迫罪に問われた事件に関連し、府警は22日、窃盗の疑いで、取り調べでの暴言をICレコーダーで記録していた大阪府吹田市の男性会社員(35)を逮捕した。

 会社員は、3月30日の高橋被告の第2回公判で意見陳述する予定になっていた。逮捕の必要性や相当性をめぐり、会社員の弁護団は強く反発しており、波紋を広げそうだ。

 捜査関係者によると、逮捕容疑は、2009年12月25日から10年1月7日までの間に、勤務先の大阪市内の会社からパソコン1台など(約20万円相当)を盗んだ疑い。会社員は黙秘している。

 最初に疑いを持たれた遺失物横領事件では、20代の女性が09年12月、出勤途中に財布を紛失し、その後「会いたい」などと不審なメールが届いたため、10年2月に大阪府警に被害届を出した。脅迫めいた内容のメールもあり、府警は強要未遂事件として捜査を続ける。

 メールの送信元から会社を割り出し、出勤日などから会社員が浮上。高橋被告らが10年9月3日に任意同行を求め取り調べたが、その際に「殴るぞ」などと暴言を吐いていたことが10月に発覚。内容はICレコーダーに記録されており、高橋被告は12月に減給の懲戒処分を受けた。

(共同)
 

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