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大阪府警東署員暴言:自白強要、弁護側が批判 大阪地裁で初公判、起訴内容認める

 30代の男性会社員を任意で取り調べ中に暴言を吐いたとして、脅迫罪に問われた大阪府警東署警部補、高橋和也被告(34)の初公判が21日、大阪地裁(岩倉広修裁判長)であり、高橋被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。一方、男性の弁護団は「多数の暴言があったのに、一部しか起訴されなかった。(検察には)自白強要が問われている自覚がない」と批判した。

 検察側は冒頭陳述で、財布を無くした女性に、財布を入手したとみられる人物からメールが送られたことから、高橋被告が遺失物横領事件として捜査したと説明。メールの送信元だった会社の出勤状況から男性を任意で調べたが、否認したり所持品の提出に応じなかったため暴言を吐いた、とした。

 これに対し、男性の弁護団は閉廷後の会見で、検察側の冒頭陳述などについて、高橋被告が男性を容疑者と考えたのが当然だったかのように強調している▽最初から脅されたのに、男性が容疑を認めないから暴言を吐いたとしている--などと指摘。男性は「罪を認めたことについては、告訴したことに一定の成果があった」とのコメントを出した。

 起訴状によると、高橋被告は昨年9月、男性の取り調べで「殴るぞお前」「手出さへんと思ったら大間違いやぞ」などと怒鳴って脅した、とされる。【苅田伸宏、村松洋】

毎日新聞 2011年2月22日 東京朝刊

 

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