静岡県熱海市の老舗温泉旅館「岡本ホテル」などのホテルグループを舞台にした巨額詐欺事件で、同ホテルが21日、営業休止に入った。従業員らによると、経営者側は20日に説明会を開き、「ホテルは3月8日から新会社になる。従業員には残ってほしい」と話したが、新会社について具体的な言及はなかったという。
同ホテルをめぐっては警視庁や静岡県警などの合同捜査本部が、岡本ホテルグループ元オーナーで暴力団山口組系元組員、大東(おおひがし)正博容疑者(59)らを組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で相次いで逮捕した。同ホテルの従業員らによると、現在の経営会社幹部らが20日、従業員に「21日から営業を休止する」と説明。「従業員も新たな会社の株を買うとうまくいく」などと勧めたという。【鈴木道弘】
毎日新聞 2011年2月21日 11時11分(最終更新 2月21日 11時40分)