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地方巡業中止、広がる落胆と怒り 大相撲八百長問題(2/2ページ)

2011年2月22日9時51分

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 是永修治・宇佐市長は肩を落とす。市長室に置かれた双葉山の像をなでながら「角界には、相撲道を極めた双葉山の真摯(しんし)な姿を今こそ思い起こしてほしい」と話した。

 10月23日に巡業が予定されていた富山県魚津市。勧進元を務める広瀬敏雄さん(78)は「協会がどのような対策を取るか、中身をしっかり分析したい。軽々な対応では誰も応援しない」とクギを刺す。会場を管理する市体育協会の大谷清雅会長(67)も「準備は大変なので、今回がだめだったからもう一度、とはどこも簡単にいかないだろう」と苦言を呈した。

 だが、多くは大相撲の再生を信じる。山形県大江町は、8月6日に初めての「水郷大江舟唄場所」を計画していた。力士と住民との交流食事会や小学生の無料招待をみんな楽しみにしていた。

 実行委員会の若月孝委員長は「ほとんどの力士は八百長などせず、真面目にやっていると信じる」と話す。「大相撲を応援していきたい」と実行委は解散せず、6月に地元小学校で開く少年相撲大会にボランティアで力士を派遣してもらうことを検討中だ。

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関係者の処分で今回の騒動は一件落着なのか。どこまでも根深い賭博問題の裏側に迫る。

日本相撲協会は八百長問題を受けて、2011年春場所の開催中止を決めた。力を抜いて相手に勝ちを譲る無気力相撲をチェックするはずの相撲競技監察委員会は、まったく機能していなかった。

引退後、政治家・実業家として成功した元旭鷲山や朝青龍を追うように、相撲を通じた人生の成功を夢見るモンゴルの若者たち。モンゴルには、そんな若者たちを強い力士に育て上げるシステムがある。


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