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地方巡業中止、広がる落胆と怒り 大相撲八百長問題(1/2ページ)

2011年2月22日9時51分

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 八百長問題で大相撲の地方巡業は年内すべて中止された。力士と触れあう機会が失われた全国の町々で落胆が広がる。それでも多くの人たちは角界の再生を信じている。

 福井県小浜市の上野清治・小浜商工会議所会頭は、実行委員長を務める「若狭小浜場所」の正式契約直前に巡業中止の連絡を受けた。自身も大相撲の大ファン。34年ぶりの開催だっただけに「連絡を受けた時は、力が抜けた」。

 4月9日に巡業が予定されていた神奈川県藤沢市。会場である秋葉台文化体育館の定員約6100人の85%にあたる約5200枚の入場券は、すでに販売済みだった。取組以外にも錣山(しころやま)親方(元関脇寺尾)が部屋の力士を連れて、小中学校や老人ホームを訪問する予定だった。

 お土産代500万円、ポスターやチラシの印刷代150万円、横断幕の製作費150万円など損害は2千万円前後となる見込み。その補填(ほてん)を相撲協会に請求する方針だ。

 勧進元を務める不動産業の最上重夫さんは以前から春日野部屋を後援してきた。「野球賭博は土俵外のことだったのでまだ許せたが、八百長問題は神聖な土俵上でのこと。裏切られた気がして怒りが収まらない。しっかり調べて、やった力士にはペナルティーを科してほしい」としかる。

 4月10日に茨城県鉾田市で予定されていた「福祉大相撲鉾田場所」の損害は約700万円だ。地方巡業で初めて「福祉」を銘打った興行で、利益は社会福祉協議会に寄付する予定だったという。高齢者や障害者の招待席も370席ほど予定していた。

 大分県宇佐市では同市出身の大横綱双葉山の生誕100年記念事業の目玉として「宇佐場所」が12月に開かれるはずだった。双葉山の父の出身地で隣接する中津市、母の出身の豊後高田市の市長らも実行委員会に参加し、大々的に盛り上げようとしていた。

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