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悲惨な事故風化させない 飲酒暴走高校生死傷から1カ月

のぼりを掲げ、飲酒運転根絶を訴える仙台南高生

 仙台市太白区の国道4号交差点で、飲酒運転の車が高校生の列に突っ込み1人が死亡、2人が負傷した事故から1カ月となる21日、亡くなった山田隆広君=当時(16)、宮城野区小田原3丁目=が通っていた仙台南高の生徒らが、事故現場近くの歩道で、飲酒運転根絶を訴えるキャンペーンを行った。南高は毎月21日を「21 交通安全の日」と定め、街頭活動などで飲酒運転根絶や事故防止を呼び掛けるという。

 南高の生徒ら約40人は21日、事故発生時刻の午前7時55分ごろに現場に集合。「21 飲酒運転撲滅」などと書いたのぼりを掲げ、歩道に並んだ。通勤などで行き交う車に向かって、安全運転などを訴えた。
 南高生徒会は毎月21日を「21 交通安全の日」とすることを決め、街頭活動を展開。今後、南高周辺の危険箇所マップの作成や飲酒運転根絶の署名集めにも取り組む。
 生徒会長の2年関沼慧君(17)は「活動名の『21』には、悲惨な事故を風化させないという思いを込めた。南高生が団結して、飲酒運転根絶に力を尽くしたい」と言う。
 石上正敏校長(55)は「山田君の死を無駄にしないため、活動を継続していく。ドライバーはもちろん、生徒自身も飲酒運転に対する意識を高めてほしい」と話した。
 事故は1月21日午前7時55分ごろ、酒気帯び運転のワゴン車が道路左側の歩道に突っ込み、信号待ちをしていた高校生3人をはねた。山田君が死亡し、男女の高校生2人がけがをした。
 仙台南署は21日午前4〜6時、事故現場付近で、飲酒運転の取り締まりを実施。摘発した違反は無免許運転1人、免許不携帯2人など4人で、飲酒運転の違反はなかった。


2011年02月21日月曜日


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