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【プロ野球】

佑にVIP調整容認 アピールしなくてOK

2011年2月22日 紙面から

キャンプ初のバッティング練習に笑顔を見せる斎藤=沖縄・名護市営球場で(武藤健一撮影)

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 日本ハムの斎藤佑樹投手(22)=早大=に21日、VIP調整が容認された。疲労性の腹痛のため、20日のヤクルト戦を登板回避した斎藤はオープン戦開幕戦となる26日のロッテ戦(名護)に中継ぎ登板が決定。首脳陣は「ゲームに合わせる必要はない」と、ここでの結果は度外視。斎藤のペースで練習させ、札幌に戻った後、3月5、6日の巨人2連戦(札幌ドーム)で先発デビューのマウンドが用意されそうだ。

 スーパールーキーはやはり特別だった。腹痛ダウンから復帰2日目の斎藤に、芝草投手コーチが青空の下で語りかけた。「キャンプ中はゲームに合わせて調整する必要はない。結果を出さなくても良い」。20日の先発予定をキャンセルした斎藤は26日のロッテ戦(名護)が復帰戦。結局、中継ぎで1〜2イニングを投げることが決まったが、ここでの“アピール”は必要ない、との方針が伝えられた。

 芝草コーチは「結果に合わせて調整する時期ではない。練習を優先して、追い込みたければ追い込めばいいし、そういう選択肢を提示しました」と説明。オープン戦は若手にとってはアピールの時期だが、斎藤には結果ではなく、開幕に向けてコンディションを整えていくことが求められている。特に体調を崩したばかりの斎藤にとって焦りは厳禁。VIP調整プランは首脳陣の親心だった。

 吉井投手コーチは「26日はもう投げる選手が決まっているが、斎藤には必ず先発のチャンスを与える。札幌に帰ってから? そうなるでしょう」と明言。26日の登板結果に関わらず、3月5日、6日に札幌ドームで行われる巨人2連戦で初の先発マウンドに立つことになりそうだ。

 斎藤はこの日、今キャンプ初のティー打撃を行い、インターバル走にも元気に参加した。22日にはブルペンで30〜40球投げる予定で、体調不良の影響もほとんどなくなったと言っていい。

 早大で同期の西武・大石が20日の紅白戦で先発し、2イニング無失点に封じたことも大きな刺激に。「大石には『大丈夫?』と連絡をもらった。自分も先発で頑張りたい」と斎藤。ライバルのエールも追い風に、首脳陣の“特別扱い”にきっちりと実力で応えるつもりだ。 (臼杵秀之)

 

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