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　昨年１１月、東京・西麻布の飲食店で歌舞伎俳優・市川海老蔵（３３）に暴行し、傷害罪で公判中の元暴走族メンバー・伊藤リオン被告（２７）が２１日、保釈された。１８日に行われた初公判後に保釈申請し、東京地裁がこの日認める決定をした。保釈保証金２５０万円は全額納付され、伊藤被告は拘置所を出た。

　午後７時前、両手をジャンパーのポケットに突っ込んだまま、報道陣には目もくれず、迎えのワゴン車に乗り込んだ。がにまたでのしのしと歩く様子は迫力満点。昨年１２月の逮捕時にも悪びれる様子はなかったが、この日もふてぶてしい態度で言葉を発することもなかった。

　被告の保釈は、昨年１２月１０日の逮捕から２カ月ぶり。起訴された同２８日に最初の保釈請求をしたが、即日却下され、今回２回目の請求をしていた。

　また、初公判で伊藤被告は起訴内容を認めたが、海老蔵が元暴走族リーダーに対して酒を強要し、先に暴力を振るったため反撃したと主張。３月３日の公判では伊藤被告本人が証言し、結審する予定になっている。