角界に新たな疑惑が浮上した。21日発売の「週刊現代」(講談社刊)で、元幕内若ノ鵬(22)=本名ガグロエフ・ソスラン=が、21人の実名を挙げて自身の八百長を告白していることが20日、明らかになった。
若ノ鵬は2008年10月にも、「週刊現代」誌上で「八百長相撲をした」と告白。その相手として魁皇、琴欧洲、千代大海(現佐ノ山親方)の3大関と、すでに八百長関与を認めている春日錦(現竹縄親方)の4人の名前を挙げていた。今回は「本当は、まだほかに17人いる」として、新たに元大関琴光喜や琴奨菊らの名前を明かした。
記事では、八百長に手を染めた経緯や、八百長の実態を赤裸々に語っている。最初は十両に昇進した07年初場所に、八百長の仲介役とされる恵那司から「みんな、やってるよ。ここは注射(八百長)の世界。ビックリしないで」と話を持ちかけられたと説明。詳細に指示された取り口通りに玉力道(現荒磯親方)に敗れると、翌日に恵那司からテーピングの箱に入れられた38万円を受け取ったという。
白鵬の付け人でもある三段目の光法(宮城野)が「週刊新潮」の報道を受けて、17日に特別調査委員会から事情聴取を受けた。今回名前が出た親方や力士についても、今後改めて聞き取りを行う可能性が出てきた。
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