来韓中のインドネシア特使団宿舎に不審者侵入

 最近韓国を訪れたインドネシア大統領特使団の宿舎に不審者が侵入し、ノートパソコンに入っていた機密情報を盗んだ可能性があるとして、警察が捜査に着手した。この特使団は、ハッタ・ラジャサ経済担当調整相が団長を務め、経済部局や国防関連の大臣6人を含む最高クラスのもので、韓国の経済開発参加と防衛産業協力案を協議するために派遣された。

 南大門警察署が18日に発表したところによると、今月16日午前9時ごろ、ロッテホテル(ソウル市中区小公洞)19階にあった特使団の客室のうち1室に、韓国人と見られるスーツ姿の男性2人と女性1人が入り込んだ。

 不審者らはノートパソコン1台を持ち出し、部屋に向かっていた特使団の一行と廊下で鉢合わせになるや、ノートパソコンを渡して逃走した。特使団のノートパソコンには、韓国政府とインドネシア政府が進めている武器輸出入の件や、軍事協力案などの情報が収められていたという。警察は、不審者らがUSBメモリを利用し、少なくとも特使団のノートパソコン2台から機密情報を盗んだ可能性があるとみている。

 特使団側は、事件発生から13時間が過ぎた同日午後11時ごろ、ようやく警察に通報した。この間、韓国の情報当局が特使団と接触し、資料が流出したかどうかなどを確認したという。特使団は事件翌日の17日、韓国を出国した。

チェ・ソンジン記者

韓慶珍(ハン・ギョンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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