(cache) 暴行の山口組系組員と示談 組長の使用者責任を主張 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 暴行の山口組系組員と示談 組長の使用者責任を主張

     指定暴力団山口組系組員に「あいさつ料」の支払いを断り、暴行を受けた岐阜県羽島市の飲食店経営の男性(62)が、6代目組長篠田建市(通称司忍)受刑者=銃刀法違反罪で服役中=に使用者責任があるとして組員側と交渉し、今月4日に慰謝料など数百万円で示談が成立していたことが21日、男性の弁護士への取材で分かった。

     改正暴力団対策法(暴対法)は、組員が資金獲得の際に他人の生命や財産を侵害した場合、暴力団の代表者も賠償責任を負うと規定している。

     男性は昨年1月29日、あいさつ料を断ったとして組員ら3人に顔を殴られるなど暴行を受けた。3人は昨年2月に岐阜県警に傷害容疑で逮捕された。

     男性側は昨年11月、治療費や慰謝料計約500万円を請求する損害賠償訴訟の訴状を作成。「示談に応じなければ、篠田受刑者を含めて民事訴訟を岐阜地裁に起こす」と組員側の弁護士に通告した。

     男性の弁護士によると、2008年の暴対法改正以降、篠田受刑者の使用者責任に基づいた民事訴訟は兵庫、千葉などで4件ある。示談となるケースは珍しいという。

      【共同通信】