放置自転車ゼロに 寺町通四条下ル、市助成で駐輪場新設
200~300台の放置自転車が常に確認されていた京都市下京区寺町通四条下ルで、10月以降、放置自転車がほぼゼロになった。市の助成制度を活用した民間駐輪場が近くに整備されたことが要因とみられている。
寺町通四条下ルにはデパートや家電専門店が並び、阪急河原町駅にも近い。多くの買い物客や乗客らの放置自転車が常時200~300台あり、歩行者や車の通行を阻害する状態が続いていた。
市は昨年6月、駐輪場を設置する民間事業者などを対象に、設置費用の3分の2(上限額400万円)を補助する制度を始めた。
中京区の設計事務所「アーキエムズ」が制度を活用し、約2千万円かけて近くに駐輪場(149台分)を整備。10月から営業を始めたところ、11月3日に延べ521台の利用があるなど稼働率も上々という。
同社の社員が駐輪場に誘導した効果もあり、10月から放置自転車はほぼなくなった。近くの家電専門店をよく訪れるというアルバイトの梶弘幸さん(23)=北区=は「こんなに道が広いとは思わなかった」と話していた。
木屋町四条周辺でも多数の自転車が放置されている。市自転車政策課は「木屋町周辺にも大きな駐輪場を整備できるよう民間事業者に呼び掛けていきたい」としている。
【 2010年11月09日 22時51分 】