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McLaren Automotive社、高性能スポーツ車「MP4-12C」の生産を開始

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2011/02/08 17:21
林 達彦=日経Automotive Technology
図1◎前部ウインドーフレームの取り付け
図1◎前部ウインドーフレームの取り付け
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図2◎前部ウインドーフレーム
図2◎前部ウインドーフレーム
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図3◎塗装工程
図3◎塗装工程
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図4◎塗装済みボディ
図4◎塗装済みボディ
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図5◎組み立て工程
図5◎組み立て工程
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図6◎ワイヤハーネスの取り付け
図6◎ワイヤハーネスの取り付け
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 英McLaren Automotive社は2011年2月2日、高性能スポーツ「MP4-12C」の生産を開始したと発表した。同車は2011年春に19カ国で発売を予定しており、2010年3月の発表当初は2010年末から量産車を生産するとしていたが、これがやや遅れた格好だ。
 
 MP4-12CはCFRP(炭素繊維強化樹脂)製の「MonoCell」と呼ぶキャビンに、アルミ合金の押し出し材を中心とした前後フレームを設け、アルミ合金および低密度SMC(シート・モールディング・コンパウンド)製の外板で構成する(関連記事)。
 
 後部に縦置きの排気量3.8LのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は600PSとしている。変速機はデュアルクラッチを持つ7速変速機で、動力性能はスタートから200km/hまでが10秒未満、200km/hから停止までが5秒未満、最高速度が320km/h以上。0〜400mの加速は11秒未満、CO2排出量が300g/km未満である。価格は英国が16万8500ポンド(1ポンド133円換算で2241万円)、ドイツが20万ユーロ(1ユーロ112円換算で2240万円)となる。
 
 同社は2011年に1000台のMP4-12Cを生産する予定。それらの多くは2011年5月に完成するMcLaren Production Centre(MPC)で生産するが、当初は隣接するMcLaren Techonology Centre(MTC)で造る。
 
 公開された写真ではCFRP製のキャビンに専用の冶具を使って前部のウインドーフレームを位置決めしている様子や、塗装前のボディ、塗装後のボディ、ワイヤハーネスの取り付け工程などが明らかになった。前部のウインドーフレームは黒色であるが、上部はスポット溶接で接合しており、鋼製と見られる。下部はアルミダイカスト製のフレームに金属製の部品をリベットで結合しているようだ。また、塗装済みボディの背後にある未塗装車両では屋根や後部フェンダが黒色となっているが、CFRP製か金属製かは不明だ。ボディは前部フードや後部バンパーとともに塗装されている。
 
 塗装後のボディには、ワイヤハーネスを組みつけていく。後部には、押し出し材のフレームに非常に大型のダイカスト部品を溶接してあり、このダイカスト部品が変速機を支持し、後部サスペンション取り付け部になるようだ。
 
 MTCでは1台1台を台車に乗せて組み立ており、写真で見る限りすでに7、8台の車両が生産されている。
 

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