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上野総合市民病院:「がん難民を作らない」 治療センター、4月開設 /三重

 ◇医療レベル、日本標準に--院長、講演で方針

 伊賀市立上野総合市民病院の三木誓雄院長は、がん患者に栄養を投与して効果的な治療につなげる「がん免疫栄養療法」の専門センターを4月にも開設する方針を明らかにした。院内の市健診センター内に専門施設を設ける県内初の試みという。【伝田賢史】

 20日にヒルホテルサンピア伊賀(同市西明寺)で開かれた講演会で明らかにした。

 がん治療を専門にする三木院長の取り組み。三木院長は「病院の外科医を癌(がん)研有明病院(東京都)に派遣し、最先端の医療を学んでもらっている。市民病院の医療レベルを日本の標準に引き上げ、伊賀地域ではがん難民を作らない」と話した。

 また、5月までに常勤の麻酔医2人を招いて麻酔科を新設し、救急医療への対応を強化する方針も明らかにした。

 講演会では、三重大の登勉医学部長も県内の地域医療の現状などについて解説。三重大の医師派遣機能も落ちているとして「医師にとっても魅力ある病院にするため、上野市民病院は一から新しい病院を作るぐらいの改革が必要。三重大も協力するので、温かい目で見守って」と呼び掛けていた。

〔伊賀版〕

毎日新聞 2011年2月21日 地方版

 
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