Tech-On!は無料登録制の技術情報サイトです。ぜひ会員登録してこの記事の全文をお読みください。 Tech-On!無料登録の説明ページ初めてご利用の方:無料会員登録へ登録に関するご質問登録に関するご質問学生の方:無料会員登録へ ログイン・ページに進むIDやパスワードをお忘れの方は…Cookieが使えない状態になっていませんか?
ジュネーブモーターショー2011

【ジュネーブショー】Lamborghini社、次期「Murcielago」のキャビンはCFRP製

記事にコメントする
コメントを読む
ソーシャルブックマークに追加する
この記事にタグを付ける
記事のタイトルとURLを入れたメールを作って,知人に紹介する
後からこの記事を見られるように保存する
印刷用ページ
2011/02/17 16:15
林 達彦=日経Automotive Technology
図◎次期「Murcielago」のCFRP製キャビン
図◎次期「Murcielago」のCFRP製キャビン
[クリックすると拡大した画像が開きます]

 イタリアLamborghini社は2011年2月11日、3月に開催するジュネーブショーで発表する次期「Murcielago」のキャビンがCFRP(炭素繊維強化樹脂)製であることを明らかにした。これまでMurcielagoは鋼管スペースフレーム製のボディであった。
 
 次期Murcielagoは先進技術を多く活用する予定で、その一つが145kgと非常に軽量なCFRP製のキャビンとなる。キャビンの前後にはアルミニウム合金製フレームを結合し、このフレームにサスペンション、エンジン、変速機を搭載する。
 
 CFRP製キャビンは三つの成形方法で部材を成形し、最終的にルーフ、ピラーを備えた形状に一体化する。三つの成形方法はRTM(レジン・トランスファ・モールディング)、プリプレグ、RTMを使いながら中空形状の部品を成形するBlaidingである。RTMは型にセットした炭素繊維のシート(プリフォーム)に樹脂を射出して高温で硬化させる方法。プリプレグは、炭素繊維に樹脂を含浸させたシートを型に押し付け、真空炉で加熱硬化させて成形するもの。複雑な成形品を作れる上、表面の平滑性に優れるの特徴だ。最後のBlaidingについて詳細は明らかにしていないが、織物の技術を使って中空形状のシートを作り、RTMによって樹脂を注入するという。この方法でピラーやロッカーパネルを成形している。
 
 Lamborghini社は「RTM-Lambo」と呼ぶ特許取得中の工法を新たに開発し、従来金属製であった型をCFRP製に置き換えたという。これによって、すでに組み立てたキャビンの一部の部品を型として、次の成形に利用でき、型の製作コストが低減できた。新工法は、従来の方法に比べて樹脂の注入圧を下げられたとする。CFRP製キャビンはLamborghini社が内製する。また、軽量化のためキャビン以外の部分にもCFRPの適用を増やしている。

バックナンバー

とても参考になった 2
まあ参考になった 6
ならなかった 0
 投票総数:8
記事中に誤りなど,編集部へのご連絡にはフッターのご意見/ご感想・お問い合わせをお使いください。