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将棋アマ五段のプロレスラー

2011年02月21日
スポーツ

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【柴田惣一の直撃】新日本プロレスのIWGPジュニアタッグ王者田口隆祐(31)は将棋アマ五段の実力の持ち主。自らを「桂馬」と評する田口は将棋理論を生かした戦法でさらなる飛躍を誓った。

新日レスラーを駒に例えると…

——将棋はアマ五段の腕前だとか

田口:中1の時、宮城県の大会で優勝し、全国中学生選抜将棋選手権大会に出場したこともあります。高校、大学と将棋から離れていたんですが、プロレスラーになってから再び始めました。

——棋士になろうとは

田口:中学生の時にJリーグが発足し、スゴイ人気だった。女の子にモテるのは、将棋よりコレだと…。で、高校ではサッカー部に入った。それにアマ五段といってもプロだと七〜八級程度。到底無理な話なんです。

——今はどこで

田口:もっぱらネットですね。以前は時間があれば東京・千駄ヶ谷の将棋会館に出かけていた。子供を相手に指しても、勝ったり負けたりで。小2の女の子をムキになってやっつけたことがある。その子が涙を流すのを見て、「大人げなかったな」と反省しましたが。

——将棋とプロレスの共通点は

田口:将棋は30〜40手先を読む。プロレスも相手の考えを読んで攻めないと。将棋では「B面攻撃」というのがある。例えば右から攻めて注意を右に集中させておいて、「本線は左から」という相手の裏をかく戦法。プロレスでも腕を狙っているふりをしながら、足を一発で決める。将棋の理論をプロレスでも応用できる。

——新日軍団を将棋の駒に例えると

田口:王将はチャンピオンだから今は棚橋弘至。中邑真輔は角。斜に構えるというか、違う考えを持っている。後藤洋央紀が飛車。真壁刀義は金。金は要の駒ですから。永田裕志がいぶし銀の銀ですね。

——自身は

田口:桂馬ですかね。跳びはねる感じ。桂馬をうまく使える人は将棋が強いんです。

——リングではIWGPジュニアタッグ王座を奪回。メキシコでもCMLL世界ウエルター級ベルトも獲得した

田口:実は2005年10月にメキシコ遠征から帰国した時、マスクマンになろうとしていたけど、周囲の理解が得られなかった。でもマスクマンになる夢は捨てていない。国内では6月のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアで優勝して、IWGPジュニア王者プリンス・デヴィット(アポロ55の盟友)に挑戦したい。狙いはIWGPジュニア2冠王。

——ヘビー級へのチャレンジは

田口:G1に出たい。でもボクはやっぱりジュニアが好きですね。

<たぐち・りゅうすけ>1979年4月15日、宮城県岩沼市出身。東海大学レスリング部で活躍後、2002年3月、新日本プロレス入門。同年11月、デビュー。07年7月、第52代IWGPジュニアヘビー級王者。現在は同ジュニアタッグ、CMLL世界ウエルター級の2冠王。10年8月、再婚した。

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