(cache) 興福寺の阿修羅像に免震装置 震度5以上で作動 - 47NEWS(よんななニュース)
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     奈良・興福寺の国宝館で阿修羅像(後方)に設置される免震装置=16日午後

     奈良市の興福寺は16日、同寺の国宝館で展示している阿修羅像など国宝の仏像17体に免震装置を設置すると発表した。

     装置は金属製の板を2枚重ねた構造で、厚さ約3ミリ。転倒の危険がある震度5以上で作動し、震度4程度の揺れに低減できる。

     ベアリングを利用した免震装置に比べ軽くて薄く、展示台の下にすっぽり収まる。設置に手間がかからず3日間の夜間の作業で完了する予定で、拝観停止の必要もないという。

     1959年完成の国宝館は現在の耐震基準を満たしていない。同寺の多川俊映貫首は「阪神大震災以降、対応を検討してきたが、これで少し安心できる。拝観者にも違和感なく見てもらえる」と話した。

      【共同通信】