高木マニア堂
何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。
290:ガムのおまけに心霊写真!
<2010年11月=東スポ携帯サイトより>
つい先日、コンビニの駄菓子コーナーで「恐怖の心霊写真ガム」(トップ製菓=税抜き40円)なるステキな商品を発見。即、購入した。
中にはソーダ味のガムと、おまけの心霊写真が1枚。ガムのオマケにされてしまう心霊写真って一体…。現世を漂いつつ、写真に写り込んだまでは良かったが、ガムのオマケにされてしまう心霊は相当マヌケだ。
デジカメとパソコンの普及で、写真加工が簡単にできるようになった現在でも、心霊写真の人気は高い。子供たちは今も昔も心霊写真が大好きだ。心霊写真ブームはある周期で必ずやってくる。
そんな心霊写真人気に一役買ったテレビ番組が「2時のワイドショー」(1979~1992年=読売テレビ制作)だった。キダ・タロー作曲のテーマ音楽は
「♪2時のワイドショー 2時のワイドショー(中略)2時の夢~」と、さわやかな女性コーラスで歌われる。
だが番組で扱われる内容は、鬼嫁と冷血姑の仰天バトル(夫婦110番)など凄まじきモノ。そんな中、小学生にも高い人気を誇っていたのが、木曜日の
「心霊写真特集」だった。
ゲストのお坊さんが「これは○○の霊です」とか「今すぐ除霊したほうがいい」
などと助言する姿がさらに恐怖をあおる。この番組こそが心霊写真啓蒙の父だった気がする。
今、心霊写真がブームかどうかは知らないが、単価40円のガムのおまけに、あえて心霊写真なんてモノを選ぶ心意気が素晴らしい。
パッケージ裏面に書かれた「写真の入手先はいっさいお教えできません」
「こわい話が苦手な人は、お友だちや大人といっしょに見てください」なんて
注意書きもステキだ。心霊写真の裏面にも「戦国時代に、この場所で戦死した人たちの霊の地ばく霊とおもわれる」などと秀逸な説明文までつく完成度の高さだ。
楽しいので、オトナ買いを繰り返した結果、おまけの心霊写真が、全24種
存在することが分かった。
だがパッケージ裏を、さらに注意深く読み返すと「これはホラージョーク製品です。おまけは本物の心霊写真ではありません」の一文が…。
すべては作り物の「にせ心霊写真」だったのである。
騙された? いや、そんなことはどうだっていいのだ。オールドジャズの
名曲「イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン」でも「たとえ紙のお月様でも、あなたが信じていれば、本物になる」みたいに歌われているではないか?
そもそも、心霊写真って本物だった場合のほうが不吉だしな…。真贋を問うなんて野暮。心霊写真は真贋の推理をも含みつつ楽しむ総合エンターテインメントなのだ。
本日の見出し
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