2011年2月17日15時4分
最後に自ら「マスク断ちした」という子を紹介したい。茨城県つくば市の中3女子(15)。以前、同級生に「キモい」「ブス」などと言われ続け、他人の視線が怖くなり、マスクで顔を隠していた。外す決意をしたのは「顔は隠せても心は隠せない」と悟ったからという。
友人と思っていた子に裏切られたつらさは、マスクではカバーできなかった。一方でその間に何でも話せる友人ができ、心の支えになってくれた。彼女は今の心境をこう語る。「人と趣味が違うのも、容姿が悪いのも個性と思えるようになった。マスク生活を通じ、精神面で強くなれた。マスクを外して、ありのままの自分で生きていきます」(秋山千佳)