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【社会】

預かり金800万円を運用せず? 金沢主婦不明で男性の口座分析

2011年2月21日 朝刊

 金沢市の主婦(27)が6日夜から行方不明になっている事件で、石川県警と金沢西署の捜査本部から任意の事情聴取を受けていたNHKの委託カメラマンの30代男性が、投資話を持ち掛けて主婦と主婦の家族から預かったとされる資金を、実際には運用していなかった可能性が高いことが、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、男性は主婦から300万円、その家族から500万円の計約800万円を預かっていたが、この金をめぐりトラブルになっていた可能性があるという。

 捜査本部は17日に逮捕監禁の疑いで男性の車を押収、同市内の自宅を家宅捜索していたことも捜査関係者への取材で判明。捜査本部は、男性の預金口座を分析するなどし、金の使途を調べる。

 また捜査本部は20日、事情聴取後に自殺を図り意識不明の重体だった男性が、意識を回復したと発表。呼び掛けに返事ができる程度という。快方に向かっており、捜査本部は病院と相談しながら聴取を再開できるか慎重に検討する。

 主婦は6日午後9時ごろ、家族に「カメラマンに会いに行く」と告げて車で外出後連絡が取れなくなった。捜査本部は、押収した男性の車に残された複数の遺留物が、主婦と結び付くか調べている。

 県警は9日に捜査本部を設置後、主婦が6日に接触したとみられる男性から複数回、任意で事情聴取。駐車場周辺の聞き込みや防犯カメラの解析なども進めた。17日にあらためて聴取するとともに車を押収するなど強制捜査に踏み切った。

 

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