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【大リーグ】

松井とイチがキャンプ地入り 今季も激しい火花を散らす!?

2011年2月20日 紙面から

キャンプに備えてアリゾナ州に到着したアスレチックスの松井=フェニックスで(共同)

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 【フェニックス(米アリゾナ州)穐村賢】今季も2人の激突はヒートアップ間違いなしだ。アスレチックス・松井秀喜外野手(36)が18日(日本時間19日)、キャンプ地に到着した。松井がア軍のチームカラーと同じ緑のニット姿で明るい表情を見せれば、来訪した実父の昌雄氏(68)も首脳陣に息子の体調万全をアピール。一方、マリナーズ・イチロー外野手(37)もこの日、キャンプ地入り。身体検査では体脂肪率6%台という20代選手同様の数値をたたき出すなど、こちらも死角は見当たらない。

 11年連続のシーズン200安打を狙う男の肉体は、加齢を全く感じさせない。19日のキャンプインを控えてアリゾナ州のピオリアに到着。早速、ランニング、キャッチボール、室内でのティー打撃など相変わらずのキレのある動きを披露した。この日は恒例の身体検査も実施。その結果に感心したのは、イチローの体調面も管理する森本貴義球団トレーナーだ。

 共同電によれば「37歳の体とは思えない。悪いところが一つもない」。体脂肪率は昨年までとほぼ同じ6%台で、チーム内では一、二を争う数値。長年プレーした選手の多くは、30歳を超えるころから体のどこかに慢性的な痛みやひずみを抱えている。だが今年10月に38歳となるイチローにはそれも無縁の話。同トレーナーは、状態がほとんど変わらないことに驚きを隠さない。

 「イチローと競っているのは20代の選手たち。30歳代ではずばぬけている」。研ぎ澄まされた体が軽やかで切れのある動きを生む。シーズン終了後でも、体を完全に緩めることなく自主トレを積み重ねてきた賜物。キャンプ、オープン戦で実戦感覚さえよみがえればいつ開幕を迎えても何ら問題はないだろう。

 11年連続200安打の偉業達成へ土台の整備は整った。進化を止めないイチローが、今季もマリナーズの不動の1番として開幕をにらむ。

 “アスレチックスグリーン”でキャンプ地入りだ。空港に待ち構えた約20人の報道陣の前に緑のセーターに身を包んだ松井が現れた。「偶然だよ」。そう白い歯を見せた松井は、乗り継ぎの遅れで予定よりも4時間以上も遅い到着。それでも疲れを見せず引き締まった表情で口を開いた。

 「久しぶりにユニホームを着て野球ができますし、良いスタートが切れたらいいなと思います。その年、その年で期待感は違うけど、体の心配が少ないという意味では楽しみ」

 古傷の膝への不安がほぼ解消したといってもいいのだろう。松井は、ゲレン監督が打ち出した24日(日本時間25日)からの紅白戦出場にも意欲満々。「出られる状態だったら出たいと思います」と、実戦デビューを視野に入れるほどの状態の良さをアピールした。

 一方、そんな松井に強力助っ人も登場。実父の昌雄さんだ。息子が到着の9時間前に、バッテリーキャンプが行われているムニシパルスタジアムを表敬訪問。約1時間にわたって施設を見学し、K・スズキやカーヒルなどの主力選手たちに本人よりもひと足先にあいさつを済ませた。

 さらにブルペンに移動した際には、新天地の指揮官となるゲレン監督に歩み寄って握手。昌雄氏は「今年の秀喜は調子が良いので盗塁もできますよ!」と松井の体調をアピールし、これにはゲレン監督も「それは本当かよ?」と思わず目を白黒させた。

 いずれにせよ、松井が万全の態勢で新天地でのキャンプを迎えられるのは確実。チームリーダーとして期待される男がその存在感を存分に発揮していくことになる。

 

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