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棚橋が初防衛!おきて破りの逆ラリアート

 「新日本」(20日、仙台サンプラザホール)

 杜の都・仙台で17年ぶりに行われたIWGPヘビー級選手権試合は、王者・棚橋弘至(34)が前王者・小島聡(40)とのリマッチを、おきて破りの逆ラリアートで制し、初防衛に成功した。小島軍で出場予定のNOSAWA論外(34)が窃盗容疑で逮捕される不祥事もあったが、大会は超満員札止め3200人を動員し、影響はほとんどなかった。

  ◇  ◇

 伝説の名シーンを、棚橋がよみがえらせた。

 トドメのラリアートをねらって突っ込んだ小島をカウンターで突き刺した、おきて破りの逆ラリアート。80年9月25日、広島県立体育館でアントニオ猪木がスタン・ハンセンに放った歴史的な瞬間が出現した。

 棚橋は大ダメージでよろめく小島にスリングブレイド、飛龍原爆固め、背中へのハイフライフロー、正調ハイフライフローを連射。完全な3カウントを奪った。

 「背に腹は代えられない。あれだけ食らったら1度くらいやり返したいじゃない?」とは棚橋の解説だが、偶然とは思えない事実がある。不沈艦から首折り弾を伝授された小島を、猪木ばりの逆ラリアートで粉砕したこの日は、燃える闘魂68回目の誕生日だった。

 かつてのドル箱・仙台も、06年の宮城県スポーツセンター閉館後は苦戦続きだったが、この日はぎっしり。猪木の全盛期を思わせる盛り上がりの中、猪木から連なる正統王者であることを証明した棚橋は「東京じゃないところでタイトルマッチをやる約束を果たせた。これからもずっと超満員にしていきます」と、高らかに言い切った。

 次なる挑戦者はニュージャパンカップの覇者。さっそく小島、永田裕志、後藤洋央紀らが野望を口にしたが、今の棚橋にはそれを受け止めるだけの器量がある。

(2011年2月20日)

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