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[世界]
半導体在庫が2年半ぶりの高水準――米調査会社が警告
2年半前のピーク時は半導体市場が悪化する直前
(2011年02月18日)
市場調査会社の米国IHS iSuppliは2月16日、世界の半導体在庫が急増し、2年半ぶりの高水準に達していると警告した。半導体市場の前回の低迷は、2年半前のピーク時のほぼ直後から始まったとしている。
半導体販売の伸びが鈍化すれば、高水準の在庫は大きな問題になる。
「販売の伸びが鈍れば、高水準の在庫が市場で過剰供給を招き、半導体価格が通常より急速に下落する可能性がある」と、IHS iSuppliの半導体アナリスト、シャロン・スティーフェル(Sharon Stiefel)氏はレポートで述べている。「高水準の在庫は、半導体市場の低迷や減速の度合いを拡大し、期間を長引かせるおそれがある」
半導体市場の低迷とそれに伴う半導体価格の下落は、メーカーに打撃を与えるが、消費者にはメリットがある。半導体はエレクトロニクス機器の最も高価な部品であることが多いからだ。
IHS iSuppliは、半導体業界の景気のピークと底の時期を判断する方法の1つとして、世界の半導体在庫を追跡している。同社はレポートで、2010年末時点で半導体メーカーの在庫日数は83.6日だったと報告した。これは、在庫日数が84日に達し、市場が悪化する前のピークをつけた2008年第2四半期以来の高水準だという。IHS iSuppliの数字によると、半導体業界は一般的に、在庫日数が80日を超えると景気がピークを迎え、70日を下回ると底に到達する。
「現在の在庫水準は、どのような基準から見ても高いと言える」とスティーフェル氏は述べている。「2010年第4四半期の半導体在庫は、減少するとの予想に反して急激に増加した」
IHS iSuppliは、2011年の世界半導体売上高が5.6%増加すると予想している。昨年は31.8%の大幅な伸びを記録した。顧客企業が2009年の世界経済の混乱を受けて減らしていた在庫の再構築を進めたほか、消費者がスマートフォンやタブレットなどのガジェットを先を争って購入したからだ。
世界の半導体業界は、定期的な好不況のサイクルに悩まされてきた。その一因は、新型半導体の製造設備に多額の投資が必要なことにある。最新の半導体工場の建設には数十億ドルの費用がかかり、ほとんどのメーカーが同時期に新工場に投資する。こうした工場は多くの場合、同じころに稼働を開始し、その結果として供給過剰が生じる。
しかし、企業は多額の資金を借り入れて新工場を建設しているため、生産ラインを一時停止して供給過剰の緩和を待つわけにはいかない。債務を返済するため、できるだけ多くの半導体を販売し、継続的に売り上げを確保しなければならない。
2010年後半には、重要なPC部品であるメモリの価格が大幅に低下した。だが、市場調査会社の台湾DRAMeXchangeは、2010年第4四半期に50%下落したDRAM価格が、2月初めに底を打ったと見ている。
(Dan Nystedt/IDG News Service台北支局)
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