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【愛知】愛知朝鮮中高級学校生らが高校無償化再開訴え 「3年生に支援金早く」2011年2月20日
高校授業料無償化の適用手続きを政府が停止しているのを受け、愛知朝鮮中高級学校(豊明市)の生徒らが19日、名古屋市中区栄の街頭で一日も早い手続きの再開を訴えた。このまま実現しなければ、高校3年生は制度の恩恵を受けられないまま卒業することになる。 生徒らは「除外は許されない!」「無償化の即時適用を!」と書いたベストを着て、市民にチラシを配った。 無償化適用を求める運動を始めたのは、1年前。3年の朴鐘勲(パクジョンフン)君(18)は署名活動やデモ行進に何度も参加した。「僕たちは勉強したいだけ。政治と教育は関係ない。差別を受けるのは悲しい」。大学進学が決まり、3月6日に卒業式を控えるが気持ちは晴れない。 朝鮮学校への無償化適用をめぐっては昨年11月、政府が「外交上の問題は考慮せずに判断する」との方針を示し、対象に認められることが確実となった。学校側によると、年度初めまでさかのぼって適用され、3年生も支援金を受給できる見込みだった。 しかし、北朝鮮の韓国砲撃を受けて政府は手続きを停止。2月に入ってからも、高木義明文部科学相が「不測の事態に備える必要がある」と再開しない考えを明らかにしている。 3年生が本年度内に受給するには一刻も早い再開が必要だ。金伸治(キムシンチ)校長は「一度決めた内容を曲げた政府に憤りを感じる。当然の権利が認められた状態で3年生を卒業させてあげたい」と話した。 (小中寿美) PR情報
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