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[ライフ]ニュース
全国学力テスト、全員参加復活へ 文科省案「数年に1度」
2011.2.17 21:43
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また、抽出から漏れた7割の学校では調査が行われないため、学校ごとや小規模の市町村の学力レベルに、どの程度格差が生じているか比較することが不可能という問題もあった。文科省は、民主党政権が進める「教育格差の解消」を実現するためにも、全員参加で正確な実態把握が必要という考えに傾いた。
ただ、毎年、全員参加とすると、現政権の政策を全面的に否定することになるうえ、専門家会議などでも「少なくとも何年かに1度でもいい」という意見が多かったことから、「数年に1度」の案をまとめた。
何年に1度にするかは専門家の議論に委ねる。すでに今年4月のテストは抽出方式とすることが決まっている。
学力テストは、19年に43年ぶりに全員参加方式で復活したが、日教組の教職員らが「子供たちの競争をあおる」などと反発。政権交代を受けて21年10月、当時の川端達夫文科相らが4割の抽出方式に変更する方針を示し、さらに行政刷新会議の事業仕分けで3割の抽出となった。
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