国際【海外事件簿】美人局の誘惑に負けた台湾軍高官 中国に機密漏洩+(4/4ページ)(2011.2.20 18:00

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【海外事件簿】
美人局の誘惑に負けた台湾軍高官 中国に機密漏洩

2011.2.20 18:00 (4/4ページ)
台湾の軍機を中国側に漏らし、台湾当局に逮捕された羅賢哲少将(2008年4月25日撮影)=AP

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台湾の軍機を中国側に漏らし、台湾当局に逮捕された羅賢哲少将(2008年4月25日撮影)=AP

 11日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、「馬英九総統の就任以来、中台関係は改善の傾向にあったが、今回のスパイ事件によって、実際には薄氷を踏む危険な状況にある」と評した。

 いずれにせよ、米国が台湾へのハイテク兵器売却に慎重な一因として、かねてこうした事態への懸念が指摘されていただけに、いたずらにセンセーショナリズムに走る台湾メディアの報道に「国の根幹に関わる問題。軽々に過ぎる」と疑問を持つ市民も。

 台湾の識者の一人は米メディアの取材に対し「スパイ事件は羅少将の問題にとどまるものではなく、全体的な解決ができなければ米国からの兵器購入が難しくなる」との見解を示している。

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台湾の軍機を中国側に漏らし、台湾当局に逮捕された羅賢哲少将(2008年4月25日撮影)=AP
今年1月、ミサイル発射訓練を観閲し、報道陣の質問に応じた台湾の馬英九総統。対中融和政策をとる一方で、防衛面では手を緩めない姿勢をアピールしたが(AP)
台湾国防部が今年1月、南部・屏東県の軍事基地で実施した自主開発の長距離地対空ミサイル「天弓2型」の発射訓練。中国軍が試験飛行に成功した次世代ステルス戦闘機「殲20」に対抗する狙いとみられている(AP)
今年1月、ワシントンでの講演前にキッシンジャー米元国務長官(右)から紹介される中国の胡錦涛国家主席。講演では「台湾は中国の核心的利益で13億人の国民感情に関わる」と述べ、米国が台湾に売却を行えば米中関係が悪化すると、強くけん制した(AP)

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