もったいないアート工房を設けた齊藤愛子さん(左)と、展示を手伝う笠間真佐子さん=深谷市寿町 |
多種多彩な工芸品を手がける深谷市寿町の齊藤愛子さん(87)が、自宅前庭に「もったいないアート工房」という展示室を設けた。10日からオープンの予定。もったいないアートの良さを自宅から発信したいとしている。
齊藤さんは昨年9月、小川町在住の次女笠間真佐子さん(61)と一緒にJR深谷駅ギャラリー2で「148歳の母娘展」を開いた。廃物利用の手工芸品などが大好評で、「作り方を教えて」「教室を開いて」といった要望が多く、展示室に常設して見てもらい、仲間を増やしていくことにしたという。
展示しているのは、木彫、機織り、パッチワーク、刺子、縫いぐるみ、ビーズ編み、シュシュ、ブローチ、折紙、手編みのマフラーなどで、すべて齊藤さんの手作り。笠間さんの「3DシャドウBOXアート」は自宅に置くことにしたという。
齊藤さんは「長男が空港の仕事を退職したので、昨年、15年ぶりに成田からふるさとの深谷に戻ってきた。深谷での親子展がきっかけになり仲間が増えたので、展示を通して創作の参考にしてもらえれば幸せに思う」と話す。
千葉県成田市に住んでいたときは公民館で木彫の講師をしていたほどの腕前。縫いぐるみは孫の結婚式やひ孫の誕生祝いなどにプレゼントして喜ばれている。温かみのある手作りバッグは家族や親戚などにもてもてだという。
もったいないアート工房を開ける時間は、午前10時から午後3時までの予定。見学を希望する場合は、必ず電話をして予約をとってほしいという。見学は無料。
問い合わせと予約は、10日以降に齊藤さん(TEL048・575・0093)へ。