任期満了に伴う広島市長選(4月10日投開票)への出馬を表明した元副市長、豊田麻子氏(44)は19日、中区で記者会見し、政策や抱負を語った。退任する秋葉忠利市長が主導した20年夏季五輪(ヒロシマ五輪)招致検討や、広島西飛行場の市営化については「議論を深めたい」などと述べるにとどまった。
五輪招致の判断は「中立な立場で関係者とも議論を深めて決めたい」と答え、「20年にこだわらず、24年、28年も視野に入れ、議論をしていきたい」とも語った。広島西飛行場については、市議会での議論の行方を見守る考え。自身も編成に携わった11年度当初予算を尊重しながら、独自色を出していく意向を示した。
秋葉市長が尽力した平和行政の継承と発展を表明し、「平和市長会議の加盟都市を増やすだけでなく、都市、NGOなどが一致団結し、核廃絶への大きなうねりを作っていきたい」と語った。【寺岡俊】
毎日新聞 2011年2月20日 地方版