アメリカは最新鋭の無人偵察機をグアム島に常駐させて、中国軍と北朝鮮の動きを厳しく監視する体制をとり始めた。その一方で、有事に備えて最先端兵器を装備した航空機や潜水艦による先制攻撃の体制を整えている。これまで朝鮮半島と台湾の有事に対しては、沖縄の海兵隊を現地に送り込み、アメリカ本土から大部隊を送って地上戦闘を展開し、通常戦争を行う戦略をとってきた。この戦略の変更は、まだ一般には公表されていないが、アメリカが、なぜアジア極東の対有事戦略を変えつつあるのか、普天間基地をめぐるアメリカ側の交渉担当者であったダグラス・フェイス前国防次官にたずねる。