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曙廃業の危機!全日に休場届

2011年02月20日
スポーツ

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【プロレス】元横綱曙(41)がプロレスラーとしての活動を無期限休止することが17日までに分かった。主戦場とする全日本プロレスに“休場願”を出したもので、団体側もこれを了承。戦闘意欲を失った曙に復帰のメドは立たず、このまま廃業する可能性も浮上してきた。

3冠挑戦権逃し「目標失った」

 悲願の3冠ヘビー級王座初挑戦を逃した曙が、失意のドン底へと落ち込んでしまった。曙は「いや、今後も何も、もう…先のことは何も考えられません。すみません…」と言葉少なに話すと、二度と口を開こうとはしなかった。
 元横綱が巨大な抜け殻と化してしまったきっかけは、王者・諏訪魔への次期挑戦権がかかった3WAY戦(13日、岐阜・恵那)だった。自身初の3WAY戦で大奮闘したものの、KENSOの葉隠れ(顔面ニー)を浴びて沈没。実に5年半をかけ、たどり着こうとしていた夢への扉は、無情にも目の前で閉じられてしまった。
 しかも、運命の一戦に専念するため、盟友・太陽ケアに懇願されたコンビ再結成も断って臨んでいた。その結果がこの惨敗だ。さまざまな重圧に打ち勝ってきた元横綱とはいえ、仲間にも顔向けできず、立ち直れないほどのショックに打ちひしがれても不思議ではない。
 常に前向きで陽気な姿勢を貫いた曙が弱音を吐くだけでも珍しいが、事態はさらに深刻だった。実はすでに全日プロへ“休場”を願い出ていたのだ。
 内田雅之取締役は「シリーズが終わった後に、曙選手から連絡があり『3冠の挑戦者になれなかったことで目標を失ってしまった』『しばらくリングから離れて自分を見つめ直したい』という申し出がありました」と打ち明けた。緊張の糸がプツリと切れたことで、戦う気力すらなくなってしまったというわけだ。
 曙のプロレス界離脱は他団体にも衝撃を与えそうだ。全日側は「それだけ今回のチャンスにかけていたのだと思います。会社としては曙選手の意向を尊重したい」(内田取締役)と慰留しない方針を固め、次期シリーズ(3・6後楽園で開幕)からの無期限休場を決めた。
 また、定期的に参戦していたゼロワンなどもオファーを自粛するものと見られる。何より曙本人が戦意を取り戻さない限り、復帰は絶望的と言わざるを得ないだろう。
 最後に内田取締役は「曙選手ほどの選手であれば、自力で立ち直れると信じています。その時はまた全日本で暴れ回ってほしい」と呼びかけたが、今の曙には何を言っても届かない。角界の頂点に立ち、K—1や総合格闘技、そしてプロレスのリングを渡り歩いてきた元横綱。このまま過去の人となって消えてしまうのか——。

師匠・武藤「またリングで新しい曙を見せてほしい」
 曙にとってプロレスの師匠に当たる全日プロ社長・武藤敬司(48)は、愛弟子の進退について静観する姿勢を見せた。
 武藤は2005年8月にプロレスデビューしたばかりの曙を全日プロに引き入れ、天才流のイロハを叩き込んできた。愛弟子の成長ぶりを誰よりも認めており、武藤自身、決定戦の勝者を曙と確信し「レスラーとしてかなり完成されていたからね。個人的には3冠も取れるんじゃないかと思っていた」と言うほどだった。
 ただ、武藤も曙の復帰まで強要するつもりはない。「ぶっちゃけ俺の体じゃない。(現役を)やるか、やらないかは本人が決めること。俺が言えることは、落ち込むならとことん落ち込めということぐらい。そして何かをつかんで、這い上がる時があるなら、またリングで新しい曙を見せてほしい。それも本人次第」と話すにとどまった。

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