デイリースポーツオンラインDaily Sports Online

　サザンオールスターズの桑田佳祐（５４）が１９日、神奈川県の茅ケ崎市民文化会館で行われたニューアルバム「ＭＵＳＩＣＭＡＮ」（２３日発売）の試聴会に登場した。桑田の地元でもある同会場は、デビュー当時の３０年前にライブを行った“思い出の地”。今月１日に福岡での試聴会にサプライズ出演後、風邪をひいて約２週間安静にしていたが、元気な姿で登場し、「気持ちはライブに向けて前向きです」とライブ開催への決意も表明した。

　　◇　　◇

　３０年ぶりに“ホームタウン”に桑田の歌声が鳴り響いた。地元・茅ケ崎市でパフォーマンスするのは２０００年８月の茅ケ崎公園野球場以来。そして、茅ケ崎市民文化会館でのライブは８１年７月４日以来となる。

　昨年８月に食道がんの手術を受け、がん闘病後初めてファンの前で歌ったのは今月１日。その後に風邪でダウン。医師から２週間の静養を言い渡され、１９日、愛する故郷の声援の後押しを受けて“再復活”を飾った。

　試聴会後、「いろいろとご迷惑ご心配をおかけしました」と桑田が頭を下げて登場。「お帰り〜」と１５００人のファンのスタンディングオベーションで出迎えられた。

　福岡で歌った「明日晴れるかな」「悲しい気持ち」「本当は怖い愛とロマンス」のほかに、この日は茅ケ崎の風景を歌った「ＭＹ　ＬＩＴＴＬＥ　ＨＯＭＥＴＯＷＮ」（０７年発売「風の詩を聴かせて」のカップリング曲）を披露。地元のおみこしも登場し、まさにお祭り騒ぎとなった。

　盛り上がる会場に「茅ケ崎の方で『絶対（歌いに）来いよ』みたいな雰囲気になってて来てしまいました。すんげぇプレッシャー。こんなに緊張することもないよ」と照れ笑いで感謝した。

　２５日にテレビ朝日系「ミュージックステーション」に生出演することも報告し、最後は「『ゆっくりやりなさいよ』と言われてますが、気持ちはライブに向けて前向きです」と復活ライブへの決意を表明していた。