乱立が目立つ世界ボクシング協会(WBA)の暫定王座について、日本ボクシングコミッション(JBC)が今後は世界王座として認定しない方針を固めたことが19日、分かった。28日のJBC委員長会議で協議し、世界ボクシング評議会(WBC)については従来通り認める。現在国内に世界暫定王者はいない。
暫定王座は本来、王者が負傷など正当な理由で防衛戦を長期間行えない場合に限って設ける。だが、タイトル戦の開催で承認料を得るWBAなどの世界統括団体は近年、正規王者が通常に活動していても暫定王座を設置する傾向にある。特にWBAは最新ランキングで、全17階級中10階級も暫定王者がいる。
JBCの安河内剛事務局長は「本来の意義と違って、ひどい状態。今までと同等に扱うわけにはいかず、JBCとして世界タイトル戦として承認できない」と話した。過去に日本ジム所属選手が獲得した世界暫定タイトルの記録は残る方向。
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