サンパウロのルーカスに破格違約金　９０億設定で引き抜き防止へ

　【リオデジャネイロ（ブラジル）藤原清美】ロンドン五輪出場権を獲得したＵ−２０（２０歳以下）ブラジル代表のエースＦＷルーカス（１８）が１７日、所属するサンパウロと破格の条件で契約を更新し、国内で話題となっている。

　契約期間は２０１５年１２月までと普通だが、話題の中心は違約金の高さ。欧州のビッグクラブなどからの引き抜き防止の意味合いが強いのだろうが、何と８０００万ユーロ（約９０億６０００万円）に設定されているのだ。

　ちなみに年俸も更新前の１０倍と報じられているが、更新前が安く、約１２万レアル（約７２００万円）といわれている。同選手は「僕を信頼し、愛情を注いでくれたクラブに恩返しをしたい。責任は重くなるが、準備はできている」と意欲的だったが、今冬を騒がせた移籍も移籍金はその３分の２程度。どんなに活躍してもルーカスの欧州移籍は１５−１６年シーズンの冬市場以降となりそうだ。