フィギュアスケート・四大陸選手権第3日(19日、台北)浅田の浮かない表情が印象的だった。ミスと呼べるのは、両足着氷になった冒頭のトリプルアクセルだけ。だが、20歳の世界女王にとっては生命線のジャンプ。「悔しい」と肩を落とした。
台北に到着してから日に日に調子は上向き、期待は高まっていた。「大きなジャンプを一発で決めるのは難しい。冷静な気持ちで臨めていなかった。やっと安定してきたけど、まだ波がある」と本番で失敗した原因を分析。
こだわりの大技は回転不足となったが、シーズン序盤に迷い込んだトンネルからは脱した。オフにジャンプを見直し「長い目で見て、来季につながればいいと思っている」と焦りも薄れてきた。
フリーは「世界選手権につながる演技ができればいい」。再挑戦する3回転半を決めて弾みをつけたい。(共同)
浅田真央の話
「オフから直しているジャンプはやっと安定してきたが、まだ波がある。大きなジャンプを一発で決めるのは難しい。ジャンプ以外は良かったので悔しい」