フィギュアスケート・四大陸選手権第3日(19日、台北)今季4戦3勝と好成績を残しながら、安藤は一度もSPでトップに立てずにいた。「フリーよりも練習してきた」という成果を発揮し、シーズンの自己ベストを10点以上更新。待望の首位発進に、自然と表情が緩んだ。
昨年12月のグランプリ・ファイナルからスローな曲調にプログラムを変更し、今大会で3戦目になる。6季ぶりに全日本女王に返り咲いた23歳は「音の細かいところまで聞きながら滑れるようになっている」と手応えを口にする。課題だったスピンでの得点の取りこぼしもなくなり「今後はジャンプに力を入れられる」と喜んだ。武器とする最高難度の2連続3回転は「練習ではできているので、試合でやれるまで完成度を上げたい」。さらなるスケールアップを誓った。(共同)
安藤美姫の話
「いい緊張感だった。練習もSPを中心にやっていた。スピンで(高得点の)レベルを取れて大きな進歩。今後はジャンプに力を入れることができる」