フィギュアスケート・四大陸選手権第3日(19日、台北)世界選手権に向けた最後の演技で「思い切り攻めていけたらいい」と話していた高橋が、再び躍動した。「気持ちも乗ってきた」。日本から駆けつけた大勢のファンの後押しに、有言実行の滑りで応えた。
1月下旬に渡米して演技構成を大幅に手直しし「どう評価されるか確認したい」とテーマを掲げていた。プログラム後半のジャンプは種類、順序を変更。「流れが出て気持ち良くできる。違和感がない」と好感触を得た。
東京開催となる3月の大一番で2連覇を達成すれば、日本フィギュア界の歴史に新たな1ページを刻むことになる。頂上決戦まで約1カ月。「今回の演技じゃ勝てない。(完成度は)四十パーセント。あと六十パーセント頑張らないと」という24歳が、最後の追い込みに入る。(共同)
高橋大輔の話
「改善点がたくさん見つかり、世界選手権へすごくいい試合になった。日本からもたくさんファンが来てくれて、声援の後押しで最後まで滑り切れた。世界選手権までの1カ月で、自信がつくように練習したい」