2011年1月17日 22時38分 更新:1月18日 0時48分
【ドーハ江連能弘】サッカーのアジアカップ第11日は17日、当地で1次リーグB組の2試合があり、2大会ぶり4回目の優勝を目指す日本は8強入りを懸けてサウジアラビアと対戦。日本は先発出場した岡崎(清水)が3得点、前田(磐田)が2点を挙げる活躍を見せて5-0で大勝し、2勝1分けの勝ち点7でB組首位通過を決めた。サウジアラビアは3連敗。同時刻にキックオフしたもう1試合は、ヨルダンが2-1でシリアに勝利。ヨルダンは2勝1分けで勝ち点は日本に並んだが、得失点差でB組2位になった。シリアは1勝2敗の勝ち点3。
大会は16チームが4組に分かれて1次リーグを行い、各組2位までが準々決勝に進む。日本は21日午後4時25分(日本時間同10時25分)からの準々決勝でカタールと対戦。ヨルダンはウズベキスタンと当たる。
16日には1次リーグA組の2試合を行い、開催国カタールはクウェートを3-0で降し、2勝1敗の勝ち点6でA組2位となった。ウズベキスタンは中国と2-2で引き分け、2勝1分けで勝ち点を7とし、A組首位でベスト8進出を決めた。
○…3試合続けて1トップで先発した前田が今大会初得点。前半19分、長友の左クロスに飛び込み、右足の外側で合わせる技ありのゴールを決め、後半6分には2点目を挙げた。
代表では08年2月の東アジア選手権以来の得点で、通算3、4点目。「ラストチャンス」と何度も口にし、「しっかり結果を残して代表に定着できるようにしたい」と話していた29歳が結果を残した。
○…左足首を捻挫した本田圭に代わり、柏木が「トップ下」で先発。前半19分、左サイドで縦パスを受けると、左足で長友にスルーパスを通し、前田の3点目につなげた。
若手中心で臨んだ昨年1月のイエメン戦以来、代表戦出場は2試合目。代表合宿では「(同世代と)差を感じている。判断のタイミングが違う」と話していたが、貴重な実戦の機会を積んだ。
○…前半に今大会2枚目の警告を受けた内田に代わり、次戦以降を見据えて後半から伊野波が右サイドバックに入った。鹿島でのセンターバックとは異なるポジションでの出場となったが、後半6分には右クロスで前田のこの日2点目をアシストするなど積極的に攻撃に絡んだ。終盤には本田拓がボランチで出場。ともに25歳で代表デビュー戦を飾った。