仙谷氏:国民にお願いせねば…消費税見直し必至?

2011年1月17日 19時7分 更新:1月17日 20時33分

職員に花束を手渡され首相官邸を後にする仙谷由人前官房長官=2011年1月17日午後2時55分、尾籠章裕撮影
職員に花束を手渡され首相官邸を後にする仙谷由人前官房長官=2011年1月17日午後2時55分、尾籠章裕撮影

 民主党代表代行に就任予定の仙谷由人氏は17日、テレビ朝日の番組に出演し、税と社会保障の一体改革について「税収が40兆円、借金が44兆円の予算が続くはずがない。社会保障の基盤を作るために、消費税であれ何であれ、税収増を国民にお願いせねばならない」と述べ、将来的な消費税率の見直しは不可欠との認識を示した。

 仙谷氏は民主党の09年衆院選マニフェスト(政権公約)にもふれ、「麻生内閣が組んだ(09年度予算と)同じ46兆円の税収の前提で組んだ。前提が違うから、マニフェスト教条主義みたいなことをやっても破綻するだけだ」と述べ、財源に応じた修正を検討すべきだとの認識を表明した。

 一方、内閣改造での官房長官退任に関しては「本当に自由になった。大変晴れ晴れとした気分だ」と述べ、重責からの解放を手放しで喜んでみせた。その上で、対立の続いた野党やメディアに対し「レッテルをはり、こきおろすことに専念しては何も生まれない」と注文。「国民のレベルは低くないが、メディアと議員のレベルが高くない」と批判した。

 仙谷氏はこの後、首相官邸で内閣官房職員に退任のあいさつを行い、「日本の政治がもう少し質の高いものになるよう、私なりのやり方で頑張る」と話した。【横田愛、影山哲也】

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