2011年1月17日 11時13分 更新:1月17日 13時5分
17日午前8時20分ごろ、東京都内にあるJR東日本新幹線運行本部で、ダイヤを表示する画面の一部が点滅するなどのトラブルが起きた。本部から各駅にデータが届いているか分からなくなったため、東北、上越、長野、山形、秋田の各新幹線が全線で一時運行を見合わせた。1時間15分後に運行を再開したが、午前11時半現在で上下計15本が運休し、約7万3700人に影響した。システムのソフトウエアに何らかの障害が発生した可能性があり、JR東日本が原因を調べている。
東北、山形、秋田新幹線は15日朝にも小山駅(栃木県小山市)構内で起きた架線断線や信号トラブルで約4時間にわたって全線がストップした。
JR東日本によると、17日に障害が発生したのはダイヤや車両の運行変更を一元的に管理する「COSMOS(コスモス)」と呼ばれるシステムで、22台あるモニター画面すべてで表示の一部が点滅した。システムは同社や関連会社などで開発し、昨年12月4日の新青森駅開業に合わせ更新したが、関連は不明という。トラブル発生時、新幹線8編成が駅間を走行中だったが、最寄り駅へ移動させた。
コスモスを巡っては、08年12月にも運行情報の更新ができなくなるトラブルがあった。約3時間にわたり、今回と同じ5新幹線がストップ。上下112本が運休し、乗客13万人に影響が出た。この時は前日に山形、秋田の両新幹線のダイヤが大幅に乱れ、システムの自動更新ができなかったため手作業に切り替えた際の修正に手間取ったのが原因だった。【曽田拓、杉本修作】