サッカー:早々敗退でも侮れぬサウジ 故障者も不安材料に

2011年1月16日 20時15分 更新:1月16日 22時26分

記者会見する日本代表のザッケローニ監督。左は長谷部=ドーハで2011年1月16日(共同)
記者会見する日本代表のザッケローニ監督。左は長谷部=ドーハで2011年1月16日(共同)

 日本代表と17日対戦するサウジアラビアは初戦に敗れて監督を解任し、2連敗で早々に敗退が決まったとはいえ、94年からワールドカップ(W杯)に4大会連続で出場し、アジアカップでは3度の優勝を含め6度も決勝に進んだ実力国。日本はこれまでの2試合以上に守備面での警戒が必要だ。

 日本のボール支配率は初戦のヨルダン戦が68%、続くシリア戦も59%と主導権を握ったが、サウジアラビアも過去2試合、支配率もシュート数も相手を上回った。加えて前回大会得点王のY・カハタニらFWの能力が高い。16日の公式会見でザッケローニ監督は「前の2試合とは違う。サウジアラビアは技術があり、決して集中を緩めてはならない」と話した。日本の調子は上向いてきたが、守備の甘さは致命傷となりかねない。

 故障者も気掛かりだ。松井の代役は順当なら岡崎だが、過去2戦とも岡崎は途中出場から攻撃を活性化させており、手元に置きたいカードでもある。その場合、藤本らの先発も考えられるが、代表経験は浅い。

 指揮官は「大きな不安はない。控え選手の力を信頼している。今はシステムを作っている段階で、それを変更することは好まない」と現状のシステムに選手を当てはめて対応する考えを示したが、14日から3日連続で別メニュー調整となった本田圭の状態が悪ければ、さらに頭を悩ませることになる。厳しい状態でも控え選手が経験を積み、チームの底上げを図る試合としたい。【江連能弘】

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