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[26107] 【一発ネタ】魔法少女リリカルなのは三国伝~Lyrical Battle Warriors~
Name: ナシ◆11a3e1c6 ID:4b5435e4
Date: 2011/02/19 02:35





神話『G記』に記された物語がある。
今とは違う時代、闇の軍神蚩尤によって闇に閉ざされた地、その地の名は三璃紗。
遙か神話に時代に語られる闇に包まれた動乱の世、その闇を打ち払うべく三人の侠(おとこ)が蚩尤と戦い、三璃紗に平和をもたらした。
その者達の名は……

龍帝

虎暁

雀瞬

そして、神話の中に描かれなかったもう一人の英雄がいた。
武羲(ふっき)……それが描かれなかった英雄の名前である。
彼ら4人はその力を持って蚩尤を封印し、三璃紗に平和が訪れる。
しかし、闇は完全に消えたわけではない。
光が滅びることがないように、闇もまた滅びることがないのだ。
長い平和の果てに、三璃紗はまた戦乱の世の中へと突入する。
そんな中、胸に大きな志を持つ侠達がそれぞれの想いを剣に変えて立ち上がったのである。





龍帝の意志を継ぐ者、天翔ける戦神

「我が魂は正義と共にあり!!!」

真(まこと)の正義を魂に宿す侠、その名は劉備ガンダム。





虎暁の意志を継ぐ者、碧眼の獣神

「民を、家族を守るために戦う、それが俺の勇気だ!!!」

真の勇気を胸に秘める侠、その名は孫権ガンダム。





雀瞬の意志を継ぐ者、紅蓮の焔神

「我が名は曹操、真の理想を掲げる者なり!!!」

真の理想を掲げる侠、その名は曹操ガンダム。





そして、神話には隠されたもう一人の英雄、武羲の意志を継ぐ者、黒耀の闘神

「魂ぃいいいいい!!!」

己の魂を賭して戦う侠、その名は呂布トールギス。

彼ら4人と天の刃と呼ばれた者達は……いや、その世界に生きる全ての者、散っていった者達の志、彼ら4人とかつて刃を交えた侠の魂、その全てを力に変えて大いなる闇を討ち滅ぼした。
そして……神話の英雄の意志を継ぐ者達もその姿を四神へと変えて天に昇り、その姿を消したのだった。





そして……新たなる世界で彼らの物語が始まる。

「えぇえええええい!!!」
「はぁああああああ!!!」

茶色の髪を左右に分けて白い衣服と魔法使いのような杖を持った少女と、金色の長い髪を白い衣服の女の子と同じように左右に分けた黒い衣服と黒いマントを羽織って戦斧のような武器を持った少女。
その少女達の互いの武器が激突されるその瞬間

「やめろ!!!」

二人の間に割って入った一人の侠。

「だ、誰?」
「これは……ゴーレム……じゃない?」

その侠は、白い少女の杖を青い刀……真蒼龍刀で受け止め、黒い少女の戦斧を黄金の刀……龍帝剣で受け止めた少女たちとは明らかに違った体を持つ侠。
その侠が二人の激突を食い止めるように間に入った。
そして、突然の乱入者によって虚を突かれた二人の両手に空色の魔力によって作られた手錠がはめられる。
その三人の前に降り立ち、身分証明証のようなものを提示する黒服の少年。

「時空管理局所属、クロノ・ハラオウンだ。ここでの戦闘は危険過ぎる。詳しい事情を聞かせてもらおうか」
「クロノの協力者の劉備だ。どうして子供同士で争うようなことをする?」

管理局に……いや、アースラに拾われた龍帝を継ぐ者、劉備ガンダム。





そして場所は変わって……。
平和な朝、とある一軒家の庭では……。

「よっと」

物干し竿にハンガーにかけた洗いたての洗濯物をかけていく。
そして、次は細かいものを干すべく、次々と手にとっては細かいものをかけるハンガーにとりつけていく。
そして、最後の一枚を手にとって皺を伸ばすように広げて……

「うん、真っ白だ」
「ドアホ!!!」
「あたっ」

爽やかに綺麗に洗われた洗濯物に満足そうな表情をするその侠の後頭部に、何者かの手によって洗濯かごが思いっきり叩きつけられた。

「はやて、なんでいつもカゴを俺に投げつけるんだ?」
「それなら権兄、どうしていつも私のパンツを広げて真っ白なんて言っとるんや?」

車椅子に乗った少女『八神はやて』と、そのはやての庭にいきなり現れた静かなる猛虎、孫権ガンダム。

「どうしてって、ちゃんと汚れが落ちているか確認しているだけじゃないか。身につける物なんだし」
「汚れって……おもらしなんかしとらんわ!!!」

孫権の言葉に手近にあったものをありったけ投げつけるはやて。
しかし、孫権もそれにはもう慣れたのか、投げつけられたものを受け取ってはカゴの中に入れていく。
そして、はやてが投げるものがなくなり、孫権の方も投げつけられた全ての物をカゴにしまい終える。

「はぁ……はぁ……」
「さあはやて、そろそろ朝食にしよう」

今日も元気なはやてを確認した孫権は、満足そうな表情を浮かべながらはやての車椅子を押して家の中へと鼻歌を歌いながら入る。
そんな孫権の機嫌の良さが移ったのか、はやても先程の怒りはなんのそのとでも言うような笑顔になってご飯の支度をするのだった。





ミッドチルダにある地上本部、そこに正義を胸に秘めた二人の男が新たなる友と共に第一歩を踏み出そうとしていた。

「ゼスト、そして……曹操」
「うむ、我らの正義……」
「それは違うぞゼスト、余が……いや、余達が掲げるものは……正義ではない」
「そうだったな、曹操」

赤い鎧を纏った侠は、かつての強敵の目を思い出して自らの突き進む道を見定める。
そして、お互いが手に持った盃を確認すると、一人の恰幅のよい男が声高らかに言葉を告げる。

「我らが掲げる真の理想、その実現を願って!!!」
「「「乾杯!!!」」」

乾杯の声と同時に手に持った盃の中身を一気に飲み干し、その盃を床に叩きつける。
迷わずに……いや、自分達の理想を諦めない、諦めようとするかもしれない弱い心をその盃と一緒に砕くように。
三人の侠の掲げる真の理想……地上の安定と平和を目指して。
紅蓮の覇将軍、曹操ガンダムとレジアス・ゲイズ、そしてゼスト・グランガイツ。
己の胸に消えることのない理想を持った侠達が、ミッドチルダの地上本部に集った。










そして、時間的にも展開的にも遅れてきた侠。

「魂ぃいいいいい!!!」

戦慄の暴将、呂布トールギス。
それの供をするのは……

「カタマリィイイイイイ!!!」
「……俺はなんでこいつに付き合っているんだろうな?あと雫、塊じゃなくて魂だぞ」
「お察しいたします、恭也様」
「雫、呂布、待ちなさいって」

月村雫とその両親、月村恭也とその妻である忍、そしてそのメイドであるノエルの4人だった。
こうして、子連れ呂布奮闘記(?)が今、始まる?





思いつきで書いてみました。後悔はしていない……はずです。何かご意見を頂けたら大変嬉しく思います。







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